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カルデラ砂防博物館

常願寺川水源部にあたる立山カルデラの大自然と砂防事業を3D(立体)の映像や 大型地形ジオラマなどの屋内博物館と野外ゾーンによって紹介しています。

材木坂

千寿ヶ原から美女平までをつなぐ約1.5kmの登山道。立山ケーブルはこの急坂をわずか7分で登ります。 車窓からは、ユキツバキの群生や常願寺川の峡谷など変化に富んだ景観を楽しめるほか、材木石と呼ばれる奇岩が見られます。 材木石は柱状節理を持った立山火山溶岩の一部で、それが数多く立ち並ぶ風景は、まるで森の中に材木が転がっているかのようです。

美女杉伝説

有頼には、許婚者の美しい姫がいました。ある時、有頼に逢いたい一心で、立山に登ってきましたが、有頼は山を拓くまで帰ることは出来ないと、すげなく姫を追い返しました。姫はしかたなく山を下りる途中、一本の杉に、「美しき 御山の杉よ 心あらば わが ひそかなる 祈り ききしや」と祈ったところ、後にその願いが成就して、二人はめでたく結ばれたと伝えられています。 そして後の世、この杉を「美女杉」と言い、この歌を三度唱えて祈れば、男女を問わず、わが恋は成就すると信仰されています。また、この美女杉のある辺り一帯を「美女平」と呼ぶようになりました。

美女平原生林

標高1000〜1200mの美女平あたりは立山杉やブナの大木が立並ぶ美しい原生林地帯です。林野庁が「森の巨人たち100選」に選定した立山杉は眼前に見ると迫力があります。

ブナ坂

散策コースのハイライトです。樹齢200年を超えるブナがみごとな原生林をつくり、 ホオノキ、トチノキ、ムシカリ、マンサクなど、豊かな植物相を見せています。「森林浴の森・日本100選」自然観察教育林に指定されています。

バードウォッチング

美女平ではこれまでに約60種類の野鳥が確認されており、バードウォッチングのメッカと言われています。 特に残雪が消え広葉樹の新芽が芽吹く5月には、たくさんの野鳥が美声を競い、また、森林浴や自然観察を楽しむ多くの人でにぎわいます。

森の巨人百選・立山杉

幹周り、推定樹齢300年の巨木の迫力には、誰もが圧倒されます。

称名平園地

称名滝まで距離1.3km(遊歩道)、高度差100mの場所にある憩いの場。 190台の駐車場とバス停があり、休憩室、レストハウスなどが設けられています。 休憩室の2階は称名滝の展示資料室になっているので、散策前に見学しておくとよいでしょう。 ここから、終点直前まで称名川の右岸をすすみます。

大観台

高原バス道路から少し入った散策道沿いにある称名滝の展望台。周辺は上の小平といわれ、植物の種類が最も豊かな場所です。 昭和44年に昭和天皇皇后両陛下が立山にお越しになった際、この大観台に立ち寄られたというエピソードがあります。

八郎坂

八郎坂という名は、芦峅寺の名ガイド佐伯八郎にちなんでつけられました。 標高差600mを一気に上る登山道は例年6月下旬より通行することができ、途中の展望台や樹間からは、標高によってさまざまな表情を見せる称名滝を楽しむことができます。 また、ヒカリゴケが自生しているのも大きな特徴です。

称名橋

遊歩道の終点、滝見台園地の手前にかかるこの橋からは、称名滝と融雪期のみに現われるハンノキ滝が、 V字を描いて同じ滝壺に流れ落ちる姿を見ることができます。7月半ばまでは滝壺との間に雪が残り、称名川がその下を流れていきます。

滝見台園地

4段に折れて流れ落ちる称名滝を正面から眺めることができます。滝に最も近づけるこの場所は、 水しぶきを浴びながらその壮大さを体感できる絶好の称名滝鑑賞ポイントです。

弘法

弘法の地名はその昔、弘法大師が地面に杖を突き立てたところ、清水が湧き出したという言い伝えに由来したものです。 立山登山の宿泊地として重要だった弘法小屋の跡があるほか、弥陀ヶ原に向かう高原バス道路は、これより先、同じようなカーブが7回つづく「七曲り」となります。

松尾峠展望台

立山カルデラを取り巻く天狗山、国見岳、ザラ峠、鷲岳、鳶山など、カルデラ壁の崩壊の様子を見ることができるほか、 散策途中では弥陀ヶ原高原や大日連山の美しい眺めも楽しめます。

立山カルデラ展望台

弥陀ヶ原の南側に広がる立山カルデラを一望できる展望台です。 荒々しい火口壁のはるか下に広がるカルデラ内には、緑の水面が美しい刈込池や砂防ダム群を見ることができます。

弥陀ヶ原

なだらかな溶岩台地に広がる高原には、風情ある木道が延々とつづきます。 餓鬼の田と呼ばれる高層湿地特有の池塘(ちとう)が点在するほか、夏から秋にかけては色とりどりの高山植物が咲き誇ります。

追分・一ノ谷の分岐点

弥陀ヶ原高原を横断する一ノ谷道への合流地点です。高原のほぼ中央に位置するこのスポットでは、 大日連山や富山平野、天狗山のふもとにある弥陀ヶ原ホテルが見渡せ、360度のパノラマが満喫できます。

一ノ谷

弥陀ヶ原高原を横切るいくつかの沢の中で、一番大きいのがこの一ノ谷。7月半ばまで谷に雪が残っているので、通行時には注意が必要です。

獅子ヶ鼻岩

一ノ谷から見上げる巨大な岩峰。立山修験の一大行場であった往時の名残を色濃くとどめ、役の行者窟、弘法窟には石像や石仏が残っています。 一番の難所である鎖場の通行の際には十分注意してください。獅子ヶ鼻岩には、弘法大師を祀った箱折社があります。周辺には不動明王や地蔵石仏も安置されており、 当時、この一帯が立山修験の一大行場だったことを伝えています。

立山自然保護センター

室堂平周辺の動植物の展示・解説や、フィールド情報の提供、ナチュラリストによる自然保護ツアーを行っています。

立山玉殿(たまどの)の湧水

全国名水百選に選ばれた名水は、トロリーバスが通る立山トンネル内の破砕帯から導水しており、 例年6月上旬から10月下旬にかけて多くの人でにぎわいます。

みくりが池

室堂を代表する美観のひとつであるみくりが池は、6月下旬から7月中旬、その澄んだ湖面に立山の姿を美しく描き出します。 周辺に生えたのハイマツのなかには雷鳥がひそんでいることが多く、また、高山植物の種類も豊富なので散策コースに最適です。

立山室堂

江戸時代中期に建てられた日本最古の山小屋は国の重要文化財に指定されており、 冬の積雪にも耐えられるよう非常に堅牢なつくりになっています。

血の池

なだらかな湿地に血のように赤い水たまりが点在しています。 その赤い色は、水分中に多くの酸化鉄が含まれることに起因しているものです。かつては血の池地獄と呼ばれ、立山地獄のひとつに数えられていました。

みどりが池

みくりが池の東側に位置するみどりが池の水深は約1.6m。透明度が高く、澄んだ湖面には周囲の山々の緑が美しく映えます。

玉殿の岩屋

玉殿の岩屋は、佐伯有頼が阿弥陀如来から立山開山の託宣を受けた場所と伝えられ、 山岳信仰時代には修験者らの宿泊場所として利用されました。その手前にある虚空蔵窟(こくうぞうくつ)には、十数体の石仏が安置されています。

雷鳥沢

室堂平周辺では、最も紅葉が美しいところです。春は豊富な残雪に春スキーを楽しみ、夏は一面の高山植物のお花畑、 秋は赤・黄・橙・緑と色豊かな紅葉を楽しむことができます。

雪の大谷

4月の全線開通から6月まで、室堂より高原バスで1~2分の場所に雪の大谷と呼ばれる巨大な雪の壁ができあがります。 その高さは5月ごろで10数m、雪の多い年は20mを超えることもあり、白銀の幻想的な世界を体感することができます。

室堂山展望台

室堂ターミナルへの登山道を40分ほど歩いたところにある室堂山展望台。立山カルデラや五色ケ原など、 荒々しくも美しい風景が目に飛び込んできます。

雲上テラス

大観峰駅の雲上テラスからは黒部湖や後立山連峰、タンボ平など雄大な景色を一望することができます。雲上テラスには木製のテーブルや椅子があり、ゆったりと椅子に座って後立山連峰の大パノラマをお楽しみ下さい。

タンボ沢

黒部平から大観峰にかけてなだらかに広がるタンボ平は、春夏秋冬、色とりどりの装いでわたしたちを楽しませてくれます。 特に、雪が降る頃になると、上層より白・セピア・紅と見事な3段染めを見られることもあります。

黒部平園地

東西を立山連峰と後立山連峰に挟まれ、眼下に黒部湖を見渡す小さな庭園は、抜群の眺望を誇る憩いのスポット。 園内には高山植物園などがあり、記念撮影にも最適です。

高山植物観察園

黒部平駅から徒歩2分のところに高山植物観察園があります。

黒部ダム展望台

立山連峰をはじめ北アルプスの大パノラマが楽しめる展望台。眼下に黒部ダムを見下ろし、 6月26日から10月15日にかけては、大迫力の観光放水を間近に眺めることができます。

黒部湖遊覧船ガルベ

黒部ダムを渡って対岸の船着場から出航し、黒部湖を1周約30分で周遊する黒部湖遊覧船ガルベ。 日本で一番標高の高い湖上(1448m)を航行する船です。

カンパ谷の吊橋

黒部湖遊覧船のりばから少し奥にすすむと、クリーム色のカンパ谷吊橋があります。ダム堰堤より見ることができます。

湖畔の散策道

黒部湖の左岸に沿って整備された遊歩道。大きなブナの木立でさえずる野鳥の声や、湖面を渡るさわやかな風を感じながら、 散策を楽しむことができます。また、御山谷半島には休憩所やロッジくろよん山荘があるのでちょっとした休憩に便利です。